少しずつ暖かい日が増え、春の雨がしとしと降り始めると、なんとなく「春が来たなぁ」と感じることはありませんか?私はこの時期になると、なぜか「春雨」を手に取る機会が増えます(笑)。

また、春菊や三つ葉といった、少し苦みのある食材が気になることも。実は、春先の野菜には「ちょっと苦い」ものが多いんです。この苦みにはどんな意味があるのでしょうか?

今回は、春の訪れを感じる「苦み」の秘密と、それを食卓に取り入れるメリットについてご紹介します!


春先の野菜が少し苦いのはなぜ?

春先に出回る野菜には、春菊、ふきのとう、菜の花、たけのこ、クレソンなど、独特の苦みを持つものがたくさんあります。これらの苦みの正体は、アルカロイドやポリフェノールといった植物が持つ成分。

冬の間、植物は厳しい環境に耐えるために、体内に栄養を蓄えます。しかし、春になり成長を始めると、不要になった老廃物を排出しようとします。この老廃物の一部が苦み成分として現れるのです。

また、これらの成分は、動物や昆虫に食べられにくくするための防御機能の一つとも言われています。冬眠から目覚めた動物たちも、こうした野菜を食べることで体を目覚めさせ、春の訪れを感じるのかもしれませんね。


春の苦みが体にいい理由

春の野菜の苦みには、単なる味の特徴だけでなく、デトックス効果や健康へのメリットが期待できます。

① 冬の間に溜まった老廃物の排出を助ける

冬は寒さのために運動量が減り、体もこわばりがち。食事もこってりしたものを摂ることが多く、代謝が落ちて老廃物が溜まりやすい季節です。

春の野菜に含まれるポリフェノールや食物繊維は、腸内環境を整えたり、体内の余分なものを排出する働きがあると言われています。苦みのある野菜を意識的に取り入れることで、体がすっきりと軽くなるのを感じるかもしれません。

② 胃腸を活性化し、食欲を整える

春先の苦みは、胃腸の働きをサポートする作用が期待できます。特に、ふきのとうや菜の花に含まれる成分は、胃液の分泌を促進し、消化を助ける働きがあるとされています。

冬の間に消化機能が低下していた人にとって、春の野菜は自然な胃腸のリセットになるかもしれません。

③ 自律神経を整え、春の不調を和らげる

春は寒暖差が大きく、自律神経が乱れやすい季節です。苦み成分には、自律神経を整え、気持ちをリフレッシュさせる作用があるとも言われています。

なんとなく体がだるい、疲れやすい、気分が落ち込みがち……そんなときは、春の苦みを取り入れて、体のバランスを整えてみるのもおすすめです。


春の「ちょっと苦い」味覚を食卓に取り入れるコツ

では、実際にどのように春の野菜を食事に取り入れればよいのでしょうか?

① シンプルにお浸しや和え物で

春菊や菜の花は、サッと茹でてお浸しにするのが定番。ごま和えや辛子和えにしても美味しくいただけます。

ポイント:茹ですぎると苦みが強くなるので、サッと火を通すのがコツ!

② スープや味噌汁にプラス

クレソンや三つ葉は、スープやお味噌汁に加えると、風味が引き立ちます。春雨スープに入れると、軽やかな味わいになっておすすめです♪

ポイント:最後に加えて、香りを楽しむのが◎

③ パスタや炒め物で洋風アレンジ

菜の花やクレソンは、オリーブオイルと相性抜群。パスタや炒め物に加えると、春らしい一品になります。

ポイント:にんにくやベーコンと合わせると、苦みが和らぎ食べやすくなります。

④ 天ぷらでほろ苦さを楽しむ

ふきのとうや菜の花は、天ぷらにすると苦みがほどよく抑えられ、食べやすくなります。塩をふってシンプルに楽しむのが◎

ポイント:衣は薄めにすると、素材の味が引き立ちます。


春の味覚を楽しもう!

体が自然と欲する「ちょっと苦い」春の味覚には、ちゃんと意味があるんですね。

四季の移り変わりとともに、食べたくなるものが変わるのは、とても自然なこと。こうした食の感覚を大切にしながら、次の世代にも伝えていくことが食育のひとつにもなるのではないでしょうか?

なとりえ健康弁当でも、旬の食材を取り入れたメニューをご用意しています♪
この春は、ちょっぴり苦い味を楽しみながら、季節の変化を感じてみませんか?

ぜひ、春の味覚を食卓に取り入れてみてくださいね!