【食育講演会開催】
戸田市の食育推進事業の一つとしての取り組みの一つとして、服部幸應校長をお招きして、戸田市で食育講演会を開催していただくことができました。
「ハットリ・キッズ・食育クッキングコンテスト」の事務局として、また服部学園のPRのお仕事を微力ながらお手伝いさせていただいている経緯から、今回 戸田市へのおつなぎをすることができました。
私自身「食育」を啓蒙するための講座を担当させていただくことが多く、服部校長の書籍を読んだり、セミナーに参加したりと食育の軸はやはり服部校長及び食育基本法でした。
わが子たちが「ハットリ・キッズ・食育クッキングコンテスト」に参加し、ご縁がつながり直接お話を聞ける機会に恵まれ、食育の普及の重要性、使命のようなものを強く感じるようになりました。回数を重ねる中で、校長が普段どのようなお仕事をされているのか、テレビやラジオで見る様子のバックボーンになる国レベルの食の話は大変興味深く、個人的にはどんどん学びを深めることができました。
しかしながら、現実的に日々の生活、多くの人たちに伝えていくことはなかなか難しいぞ!でもスタートがなければゴールもない。どこまで伝わるかわからないけれどスタートできないものか。そんな思いからさらにご縁をつないでいきました。
(講演内容まとめ)
食事の重要性、特に朝食が子供や大人の学業・仕事に与える影響についてお話がありました。朝食を食べた子供の方が、英語、数学、国語のテストで平均18点、時には25点も高い点数を取ることがあると。朝食を摂ることが脳のエネルギー源であるブドウ糖を補給し、集中力や思考力を向上させるため、非常に重要だと強調しています。
特に、小学生や若い大人が朝食を抜いて学校や会社に行くと、体内のエネルギーが不足し、ぼんやりと過ごすことが多くなります。さらに、炭水化物や果物などから摂取できるブドウ糖が、肝臓でグリコーゲンに変換され、脳に送られることで、脳の働きが活発化します。
校長自らの幼少期の体験や、日本の高度経済成長期(1960年代)についても言及し、環境汚染や社会の変化についても触れられました。石油や洗剤による汚染で魚が死んだり、1970年代には天の川が見えなくなるほどの大気汚染が進んだことなど、成長の裏で生じた環境問題も指摘。
さらに、家庭内での食育の重要性。子供たちが食卓で学ぶマナーや人間関係の大切さを強くお話されました。マーガレット・サッチャーの政策例を挙げ、家庭での食事が社会問題(ニートなど)の解決にも寄与したことを例に挙げました。
最後に、日本の食品自給率の低下や、添加物の過剰使用、そして医療や教育の遅れにも言及し、未来に向けた持続可能な食生活や環境保護の必要性についても言及されています。
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講演の内容は、校長の食育の話の本のさわりの部分。終了後「もっといろいろ話したいんだけどね。でも時間限られているからまずはどうして食育を始めたのかを話さないと。思いが伝わらないと広がらないんだよね」
とお話しされていました。
さまざまな情報がある中で、全てに考えがあり、意見がある。
でもそれはケースバイケースのこともあり、「その選択はどこに向かってのものか」を選んでいくことが大切。
これが「食選力」。今日参加してくださったたくさんの方の心に少しでも芽生えた何かが、動き出すように、私も微力ながらお手伝いできたらと思う時間となりました。