こんにちは、認定栄養ケア・ステーションなとりえ 管理栄養士の石田美枝です。
私たちは「食」を通じて、地域の皆さんが健康に暮らせる環境をつくることを目指しています。食事は、ただ空腹を満たすだけのものではなく、からだと心を整える大切な営みです。特に、日々の食習慣が積み重なることで、将来の健康が大きく左右されます。

「食べる体験」を大切にする

私たちは、食育を「知識を学ぶ」だけでなく、「食べる体験を通じて学ぶ」ことが重要だと考えています。たとえば、子どもたちに野菜を食べてもらいたいとき、ただ「野菜を食べなさい」と言うだけではなかなか習慣化しません。自分で野菜を選び、触れ、調理し、食べるプロセスを体験することで、「食」に対する興味や愛着が生まれます。このような体験が、「食べることの楽しさ」や「健康を意識する習慣」につながっていくのです。

食行動を変えるためのアクション

食習慣を変えるのは簡単なことではありません。しかし、「知ること」「気づくこと」「実践すること」を少しずつ積み重ねていけば、無理なく変化を起こすことができます。

私たちは、そのサポートとしてセミナーや個別相談を行っています。栄養バランスのとれた食事の選び方や、忙しい日常の中で無理なく続けられる食生活の工夫など、一人ひとりに寄り添ったアドバイスを提供しています。特に、地域の高齢者や子育て世代の方々に向けた相談では、「手軽にできる健康的な食事法」や「家庭での食育のコツ」など、すぐに実践できるアイデアをお伝えしています。

飲食店における健康増進のブランディング

地域の健康を支えるためには、飲食店の協力も欠かせません。外食がライフスタイルの一部となっている今、健康的なメニューを提供するお店が増えれば、自然と地域全体の健康意識も高まります。

そこで私たちは、飲食店と連携し、「健康的でおいしいメニュー」の開発や、「食の安全・安心」への取り組みのサポートを行っています。例えば、「栄養バランスの良い定食」「野菜をたっぷり使ったメニュー」「減塩・低糖質のヘルシーな料理」など、健康に配慮した選択肢を増やすことで、お店のブランディングにもつながります。

また、飲食店が健康に貢献することで、お客様の満足度が向上し、地域の方々にとって「安心して通えるお店」として支持されるようになります。このように、「食」を通じた健康づくりを地域ぐるみで進めることが、私たちの目指す姿です。

地域全体で「食と健康」を支える未来へ

健康的な食生活は、一人ひとりの意識だけでなく、地域全体で支えることが大切です。食べることを楽しみながら、からだも心も健やかに過ごせる社会をつくるために、私たちはこれからも活動を続けていきます。

「食べることを整えると、からだが喜ぶ。」
この言葉を大切にしながら、地域の皆さんと一緒に、より良い「食の環境」を築いていきたいと思います。